Internet Of Things
本研究室で行っているセンサー、データ分析に関する研究は、主に高齢者支援分野をフォーカスしている。
研究事例
- A Physical Strength Measurement and Analysis System for Elderly People Using Motion Sensors >>>1 >>>2 new!
The fiscal burden of increasing social security ex- penses for the elderly is a major issue in Japan. The elderly lose physical fitness as they age. In particular, degradation in walking ability leads to falling accidents which pose a risk of serious wounds such as fractures that may resign one to a life in bed. In this study, we propose a system that is capable of measuring and analyzing an elderly person’s walking ability. The proposed system, using Kinect motion sensor and written in the programming language Scratch, can measure an elderly person’s gait accurately and be operated simply without specialist knowledge. Through real experiments with 16 subjects, some potential problems in walking were easily found by analyzing the measured data.
高度交通システム
高度交通システムとは,情報技術を利用して交通の輸送効率,快適性や安全性の向上に寄与する一連のシステム群を指す総称名である.自動車,鉄道,海運,航空などすべての交通が対象となるが,日本では,主に道路交通と捉え,高度交通システムは以下の9つの開発分野におけるシステム分類がある.詳しくは国土交通省道路局をご参照ください.
(1) ナビゲーションの高度化 | (2) 自動料金収受システム | (3) 安全運転の支援 |
(4) 交通管理の最適化 | (5) 道路管理の効率化 | (6) 公共交通の支援 |
(7) 商用車の効率化 | (8) 歩行者等の支援 | (9) 緊急車両の運行支援 |
研究事例
- 危険通知のための協調センシング >>>
- 利用者の負担軽減・満足度向上を目指すナビゲーションシステム >>>
- 車車間通信を利用した情報の収集と散布 >>>
- ロードレイジ・煽り運転に関する調査と分析 >>>1 >>>2 new!
モバイルアドホックネットワーク(MANET)
モバイルアドホックネットワーク(Mobile Ad hoc Network,MANET)とは,ラップトップや,携帯電話など,携帯可能である端末で構築される無線アドホックネットワークである.MANETにおける研究は物理層からアプリケーション層に至るまで非常に多い.私はアプリケーション層において,広域無線網(携帯電話網)帯域の負荷軽減や,電波受信困難端末に対する救済をソフトウェアで実現することを目指している.
研究事例
切断・遅延耐性ネットワーク(DTN)
DTN(delay/disruption-tolerant networking)は,中断や切断が多発したり,大きな伝送遅延が生じたりする“劣悪な”通信環境でも,信頼性のあるデータ転送を実現する通信方式である.もともとは惑星間インターネットといわれる宇宙空間の通信手段の研究から生まれてきたものだ.インターネットで信頼性のあるデータ転送を行う場合,トランスポート層のプロトコルとしてTCPを使う.ただしTCPは,物理的なリンクがちょっと切れただけでも通信に失敗する.また,データを送受信するときに伝送遅延があるとパフォーマンスが悪くなる.これは,TCP/IPによる通信では,エンド・ツー・エンドの物理的なリンクが安定しているという前提に立っているためである. これに対しDTNでは,物理的なリンクが常に存在しているとは限らないという前提で,トランスポート層の上に「バンドル」と呼ぶプロトコルを乗せたオーバーレイ・ネットワーク構成をとる.このバンドル・プロトコルは,ストア・アンド・フォワード方式でデータを転送する.送信元から送信先までデータを送る際に,中継地点でデータを保持しながら,通信可能になった時点でデータを転送するしくみである.
電話網インフラ(無線・有線)が進んでいる日本では,日常生活にDTNが使われる場面は少ないと思われていた.しかし,大規模災害により,被災地の通信インフラが破壊された場合,災害情報の収集と共有が困難となり,避難活動や救援活動に大きな支障をきたす.直近の東日本大震災においてもインフラの脆弱性が浮き彫りになった.私はこのようにインフラが機能しない災害現場において携帯端末を携えたユーザ間でDTNに基づいた通信を行うことで,さまざまな有用なアプリケーションが提供できると考える.
研究事例